奨学金を借りて大学に行くべきか？
高校生の頃、私はずっとこの問いに悩んでいました。奨学金は借金というイメージが強く、社会に出てからも「奨学金への偏見」を感じる場面は多くあります。
けれど、私は奨学金で大学に行って良かったと思っています。
なぜそう思うのか。
この記事では、奨学金で進学した私の体験と、当時の迷い、そして今思う「奨学金の価値」について書いています。
進学を迷う人へのヒントになればいいなと思います。
Contents
奨学金の話になると、なぜこんなに重いのか
奨学金の話ってフランクに話せる話題じゃないなと感じます。
奨学金＝借金というイメージ
奨学金で自己破産
ネットでは「奨学金借りた人 vs 借りてない人」の価値観の違いも話題
知り合いが、子供を大学に進学させたいからいっぱい働かないとと言っていました。
私はお金が無いなら奨学金借りたらいいのに、と考えていました。
ですが、子供に借金させるのは嫌、という親が大半だと言うことは後になって知りました。
ネットでも、奨学金借りて大学進学した人と借りずに進学した人
「親、その他育ったバックグラウンドが違う」「マネーリテラシーが低い」などいろんな意見がありました。辛い（笑）
(親が急病で働けない、失業してしまった等の理由はもちろんあると思います)
私の家の話：中高私立、大学は自腹と言われた矛盾
私自身、中高一貫校の私立に通っていました。でも大学は「自腹で行け」と言われていました。
大学進学は絶対。それ以外は認めない
高校理系クラス→ 医学部か薬学部に行けと圧
国公立に行く頭は無かったので、私立の医学部・薬学部には絶対行きたくなかったです。
トータルで1000万以上の学費、就職して回収できる保証がなかったです。
奨学金は高校と大学で借りていました。
高校時代に借りた分を大学の奨学金で返済していました。奨学金を、奨学金で返す。
正直中学受験必要だったのか？と思います。仲良かった友達はみんな地元の中学に進学するのに、一人だけ違う中学に進学するのが辛かったです。
第三者から見れば、裕福な家に生まれた女の子
しかし家庭内では「お金ない、どうしよう」という言葉が飛び交っていました。
見た目は華やかなタワマンのワンルームに家族全員で窮屈に住んでいるようなものです。
ひもじい思いしてまで私立に入った意味とは？
中学入学してからも、部費がかかるから部活辞めろとか言われました。（辞めた）
大学入学後、「18歳以上は大人だから自己責任」と言われました
まあでも、中高で知り合った友達は一生仲良くして行きたいと思ってるので、
モヤモヤしますが、素敵な出会いがあったからでいいかという感じです。
進学を迷った高校3年の私
奨学金は「借金みたいなもの」だから働こうかなと思っていました。
22歳で大学を卒業して、20年間毎月返済しないといけないからです。
でも、大学進学は絶対なのでいわれるがまま進学しました。
（興味ゼロの親の勧める学部へ）
正直、大学の学びは楽しくなかったです！周りの子たちの早く専門的な勉強がしたい！と自分の熱量に差があって辛かったです。
一般教養（全学部共通の授業）が一番楽しかったです。
転学みたいな学部を変える制度もありましたが、1年多く在学する必要がありました。
奨学金は確か4年しか借りられなかった気がします。。。
でも、卒業してから知ったのですが、
高卒と大卒の生涯賃金は、文系私立の4年間の学費の差以上あるんです！
厚生労働省が出したデータがあるらしいのですが、性別・業種によって違いはあるものの、
高卒と大卒の生涯賃金の差は4～5000万円らしいです。
差でかすぎ！ほんまかいな！？
ちなみに短大と4年制大卒はそこまで変わらなかった気がします。
起業するとか、インフルエンサーになるとか、いろいろな進路はあると思いますが、
たいていの人は大学卒業→就職するのが多いので、奨学金はお得なのかなと思います。
結果：奨学金を借りて進学して良かった
私は奨学金で大学に行って良かったと思っています！
大学の4年間は時間の価値が大きいと感じているからです。
大学は時間の自由度が高い（理系は忙しいイメージ）
もし高卒で働いていたら得られなかった経験がたくさんあった
大学での勉強は全然楽しくなかったです！大学に入学した年と、ゼミに入った年は本当に、自分の興味のある学部に進めばよかった～と後悔しましたが。
でも、アルバイト・旅行・短期留学など大学生活ではたくさんのことを経験しました。
でもアルバイトは大学の入学金を稼ぐために高校生からしていました。それを親戚の間で美談にされるのは納得できません。正直。。。
（高校の校則はバイト禁止だったので、隠れてやっていました）
コロナ禍であまり海外には行けなかったけど、時間があるから国内で行ってみたかった場所はほとんど行けました。
たくさんの人に出会って、たくさんのものに触れて、自分の価値観について考えたり
それをブログやnoteに書き出してみたり、Youtubeに動画投稿してみたり…
歯列矯正も脱毛もできて満足です。大学生活はアルバイト三昧でした（笑）
奨学金を借りることの価値観のギャップ
親側、世の中の視点を知ったのは社会に出てからでした。
子どもを大学に行かせるために働く人を見て、
「奨学金ってそんなに悪いものなのか？」と戸惑いました
マッチングアプリにも「奨学金借りてるか欄が欲しい」意見を見たし、
結婚相手に借金があるのは嫌だという意見も見ました。
でも、今、私は奨学金で大学に進学して良かったと思っています。
高卒と大卒の生涯賃金の差、大学で得た経験、そして社会に出て気づいた価値観の違いについて考えたこと、奨学金は「投資」だったと思います。
400万円以上借りましたが、得られたものは大きかったです。
（でも借りずに大学生活を送れるのが一番いいと思う）
今は毎月2万円の返済していて、正直負担は大きいなと思っています。
年間で20万円以上、借りていなかったらその分貯金や旅行に回せるのになと思います。
就職は結局、進学した学部とは関係ない職業に就きました。
大学は学ぶところ！高校生の方に興味のある学部に行きな！と言いたいです。
Noteに以下の記事を投稿しました。興味のある方はぜひ。
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